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【ブックレビュー】村山早紀:「魔女たちは眠りを守る」

こちらもtaknalで出会った本で、

村山早紀さんという作家さんもこれまたお初です。

 

「魔女たちは眠りを守る」という小説です。

 

 

 

taknalに掲載されていた本の紹介は短く、

 

きっとみんな永遠なの。 魂も、大好きだって想いも―。待望の最新刊!

 

だけでした。

 

表紙のイラストも相まって、優しそうなお話かなと思い選びました。

 

 

 

読み始めてすぐに感じたのは、言葉の美しさや丁寧さ、

表現の柔らかさでした。

 

表紙のイメージもあって、小説でありながら絵本を読んでいるような、

全体的に優しい雰囲気が漂い、そして景色が目の前に思い浮かぶようなお話です。

 

 

舞台は日本で、戦争にも触れられ、”もんぺ”とか夏祭りとか

とても日本らしい描写も多々登場するのですが

そうであってもどこかヨーロッパの小さな町も思い浮かぶようで

ジブリ映画を見ているような、どこの国ともつかない和洋折衷、

でもごちゃごちゃしていない、少し不思議な世界観の作品でした。

 

 

人間の何倍も長く生きる優しい魔女たちが

人間たちを見守り、そっと助け、別れに悲しみつつ

また人間と出会い触れ合って、

そんな記憶をいつまでも忘れずに大切にしていてくれる。

 

ファンタジックなのになぜかリアリティも感じられるような

あまり他の本で経験したことのない世界でした。

 

 

 

本の中で「あぁ、そうかもしれない」と思った、好きなフレーズがあります。

 

たぶん、ひとは自分だけのためには強くなれないんだ。

…(中略)背中にかばえる誰かがいないと、強くなれなかった

 

 

こんな風に、誰かを想う、誰かを守る、誰かのために、

そんなシーンがたくさん登場して胸を打たれます。

 

 

号泣するような派手な展開はないものの、

最初から最後まで優しく切なくあたたかな気持ちで読める本だと思いました。

 

 

 

どの本を読んでもそうですが、

必ず読めない漢字、初めて知った言葉が出てきます。

 

きっとすぐに忘れてしまいますが、少しでも記憶に残ればと

ここに書き留めていこうと思います。

 

  • 樅(もみ)・・・「もみの木」。こんな字だったとは知りませんでした。
  • かいな・・・腕。お店の名前で見たことがあったのですが、意味は初めて知りました。
  • くちくなる・・・お腹がいっぱいになる。
  • 睥睨(へいげい)・・・流し目でじろりと見ること。
  • 眷属(けんぞく)・・・一族、親族、郎党。

 

知らない言葉、漢字、いーーーっぱいあります。

何回覚えたと思ってもこんがらがってしまう漢字とか。

手書きが減ったので、余計覚えられなくて困ります。

 

 

さて、次の本はまだかな〜。

(図書館に予約中。)

 

 

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