ろくログ

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【ブックレビュー】ミハル・アイヴァス:「もうひとつの街」

 

taknalで出会った本を読みました。

 

久しぶりの外国人作家さんの作品で、ミハル・アイヴァスさんの「もうひとつの街」です。

 

 

ミハル・アイヴァスさんは↓のあらすじにもある通り、チェコの作家さんで「世界がいまもっとも注目する」方だそうです。

(この作品が2013年発売のようなので、その頃の「今」だと思いますが。)

 

<あらすじ>

雪降りしきるプラハ古書店で、菫色の装丁がほどこされた本を手に取った“私”。この世のものではない文字で綴られたその古書に誘われ、“もうひとつの街”に足を踏み入れる。硝子の像の地下儀式、魚の祭典、ジャングルと化した図書館、そして突如現れる、悪魔のような動物たち―。幻想的で奇異な光景を目のあたりにし、私は、だんだんとその街に魅了されていく…。世界がいまもっとも注目するチェコ作家の代表作。

 

 

チェコの作家さんの本は初めてです。

 

なぜこの本を選んだかと言うと、知らない作家さんの本を読みたかったのと、taknalでこの本を紹介されていた方の下記の言葉、「型破り」「なかなかお目にかかれない表現方法」が気になったからです。

 

<taknalの紹介文>

表示されている紹介だと、なんてことなさそうなあらすじなのに、読んでみればとにかく型破り。なかなかお目にかかれない表現方法をとっている本です。

 

 

読み始めてすぐに思ったのは、難解

 

 

外国人作家さんの本でよく感じる、(文化の違いからくると思われる)比喩表現のわかりにくさかなと最初は思ったのですが、そんなレベルではない意味不明さが最初から突っ走っています。

 

単語ひとつひとつが難しいのではなくて、表現が意味不明です。

 

読み返しても、単語ごとに区切るようにしてゆっくり読んでみても、まったく意味が頭に入ってこない。

 

物理的な場所の移動や雪が降っていることなどの状況は理解できるのですが、登場人物同士の会話や思考の意味がさっぱりわかりません。

 

たとえば、冒頭で???となった文章がこちら。

 

はたして、私たちがたどりつくはずのジャングルの黄金の寺院はどのようなものなのだろうか?私たちが戦うのは、どういった動物で、どのような化け物なのか?計画や目的など忘れさせてくれる島というのは、どういうものだろうか?

 

この文章でキーとなるだろう"ジャングル"、"黄金の寺院"、"化け物"、"島"は、ここまで一度も登場しないし、なんの脈絡もなく突如登場します。

 

なんでジャングル?

黄金の寺院て??

なんで化け物と戦うの?

島が計画や目的を忘れさせてくれるってなに??

 

短い文章に「?」の連続で、何度読み返しても言葉以上の意味がわからず、そんな文章がこの先繰り返されるのです。

 

 

 

そして、登場人物が具体的に思い浮かばない。

 

主人公の”私”は恐らく男性で、大学教授であること、お酒を飲んでいることから成人していることはわかりますが、それだけ。

名前も個性も読み取れません。

 

これがまたわたしには苦手な作風で、登場人物の人となりや情景が目に浮かぶような作品でないとなかなかのめり込めないのです。

 

そんなこんなで、大して厚みのない本でしたが読み進めるのにだいぶ苦労しました。

 

なんとか読み切ったのですが、最後まで読んでも意味が分かりませんでした。

 

この作者さんの思考回路はいったいどうなってるんだろうと、恐ろしくさえなるほどの意味不明さでした。

 

ある意味新しい。

 

 

 

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