ろくログ

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【ブックレビュー】原田マハ:「暗幕のゲルニカ」

今回の本も、taknalで出会いました。

taknal様様です。

 

またしてもはじめて読む作家さん、原田マハさんの作品で、

「暗幕のゲルニカです。

 

 

 

ゲルニカ」というピカソの絵があることは知っていて

モノクロの横長の絵だというのは何かで見たことがあったのですが

何を描いた、どんな作品なのかはまったく知りませんでした。

(人と牛みたいなのがいたな、程度。)

 

 

ピカソがどんな時代に生き、どんな人なのかもよく知らず、

ただtaknalで読んだ下記の作品紹介にある「アートサスペンス」に惹かれて手に取りました。

ダン・ブラウンの「ダヴィンチ・コード」が大好きでして

少し近い感じかも?と思ったのです。

 

ニューヨーク、国連本部。イラク攻撃を宣言する米国務長官の背後から、「ゲルニカ」のタペストリーが消えた。MoMAのキュレーター八神瑤子はピカソの名画を巡る陰謀に巻き込まれていく。故国スペイン内戦下に創造した衝撃作に、世紀の画家は何を託したか。ピカソの恋人で写真家のドラ・マールが生きた過去と、瑤子が生きる現代との交錯の中で辿り着く一つの真実。怒涛のアートサスペンス!

 

 

まず文章がとてもテンポがよくて読みやすかったです。

 

瑤子の生きる時代とドラの生きる時代が交互に描かれるのですが

ピカソの作品やそれに関わる人間を通して2つの時代が交わる感覚が面白い。

 

そして何より、「ゲルニカ」が描かれた背景、

そこに描かれたもの、ピカソの想いや

人々が「ゲルニカ」に見出した意味。

 

そんな作品だったなんて。

 

何度表紙の「ゲルニカ」を見返したかわかりません。

 

 

 

後半は面白過ぎて読み終わるのがもったいなく、

少しずつしか読み進められませんでした。

(面白い本に出会うとよくある現象。)

 

 

そして、なんかわからないけど終盤すごく泣きました。

 

途中途中も、人の人への想いだとか優しさ、強さを感じて

じわり涙が滲むことはあったのですが、

終盤はもう、号泣。

(お酒入ってたせいもあるかもしれない。)

 

 

「繋がった」感動とか、その結末とか。

 

終わり方も、音にするなら

「ザンッ」

という感じで、

"その後"まで語り過ぎない、

「あとは読者でよしなに」みたいな

歯切れの良さが気持ち良かったです。

 

 

ここ最近読んだ10冊程度の中で一番泣きました。

 

 

 

ピカソいわく、

芸術は決して飾りではない。

それは、戦争やテロリズムや暴力と闘う武器なのだ、と。

(中略)

アートとは、人間が自らの愚かな過ちを自省し、

平和への願いを記憶する装置であると言えるのではないか。

 

 

第二次世界大戦下の非常時に、

ピカソは絵筆一本で闘いました。

絵筆が銃よりも、大砲よりも、空爆よりもずっと強いことを、

作品を通じて証明したのです。

 

 

「独特な絵を描く鬼才」としか捉えていなかったピカソ

人間味を帯びて少し身近に感じられるようになった気がします。

 

この本を読んで美術館に行きたくなりました。

 

 

 

さて今回も、読めなかった漢字、知らなかった言葉に出会いました。

 

 

  • 瀟洒(しょうしゃ):さっぱりしていて好ましい様子。きれいで垢抜けた佇まい。

 

”しょうしゃな”という言葉は耳では覚えていたのですが、

こういう漢字を書くんだと知りませんでした。

 

”しょう”の字がごちゃごちゃし過ぎなので、でっかくしときます。

 

「瀟」

 

瀟洒」以外にどんな言葉に使われてるんだろうと思って検索してみましたが

「瀟湘八景」っていう言葉くらいしかヒットしませんでした。

(意味は「中国の山水画の伝統的な画題。またその8つの名所のこと」だそうです。)

ずいぶん使い道が限られた漢字ですね。

 

 

  • :音読みは「エン」、訓読みは「ほのお」、「もえる」。

 

こっち→「炎」の「ほのお」ではないところは、作家様のこだわりでしょうか。

 

読み方がわからずGoogle先生のカメラで検索したのですが、

何度やっても「餡」になってしまい

美味しそうなあんこの画像を何度も眺める羽目になりました。

 

 

  • 幾星霜(いくせいそう):長い年月。

 

簡単な漢字なので読むことはできますし、

”いくせいそうのとしつき”とか聞いたことはありましたが

こういう漢字を書くんですね。勉強になりました。

 

 

  • 仮寓(かぐう):かりずまい。

 

これも読むことはできましたし文脈から意味もわかりましたが

こういう言葉があることを知りませんでした。

 

 

  • 市井(しせい):市中に住む人。庶民。

 

この言葉、多分これまでにも他の本などで登場していて

漢字が簡単なのと文脈で意味はわかるので

読み方は有耶無耶にしてここまで来てしまいまっていました。

 

まさか”いちい”じゃないよね・・?

 

と思いつつ、お恥ずかしながら今回初めて読み方を調べました。

調べて良かったです・・・。

 

 

  • (とばり):室内に垂れ下げて、隔てにする布。

 

「夜のとばり」って表現よく聞きますが、

こういう漢字だったんですね。

 

 

  • 馥郁(ふくいく):よい香りがただようさま。

 

「馥」←この字初めて見ました。

訓読みは「かおる」、「かんばしい」だそうです。

 

 

 

今回初めて出会った「原田マハ」さん、

ぜひ他の作品も読みたいと思いました。

 

 

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