久しぶりに、きゅぅぅぅんとするお店に出会いました。
ずっと気になっていた食器屋さんなのですが、
小さなお店だし、見るからに品が良く
わたしなんぞが入って良いものか、
勇気を出して入っても手も足も出ないくらいお高いかもしれない
そう思っていつも前を通り過ぎつつ横目でチラ見するだけでした。
その日もまたやっぱり素敵だなぁと横目で見ていたのですが、
いつもカウンターにいらっしゃる店員さんがその日はいらっしゃらない。
そしてお店の外に少しだけ商品が出ていて、
もし店員さんがすぐに戻られても
外の商品を見ていれば怪しまれないだろうと
初めて立ち止まって外の商品を手に取りました。
その小さな籠に入った木のスプーンやお茶碗だけでも既に可愛かったのですが、
窓越しに見える手前に並べられた器たちもまーーー素敵で、
そしてお値段も見えるようにシールが貼られていて(有難い)
どれも〜3,000円台の、わたしでも買えそうな価格帯。
この手前の棚だけでも、何か買って帰りたいものがあると確信して
勇気を出して初めて入店しました。
茅ヶ崎の南口の駅前通りにある、「日日器」さんというお店です。
ドアを開けるとベルが鳴り、ほどなく店員さんがいらっしゃって
「いらっしゃいませ」と穏やかに声をかけてくださいましたが、
それ以外にはカウンターで作業をされているだけでこちらを気にする様子もなく、
それがわたしにとってはものすごく有難かったです。
何か見るたび手に取るたびに店員さんに
こちらは、そちらは、と声をかけられるのが
申し訳ないですがわたしはすこぶる苦手で
それだけで購買意欲がしなしなに萎む質なので
日日器さんでは商品に集中して気の済むまで
小さな店内を隅から隅まで見させていただくことができました。
もう、右を見ても左を見ても後ろを振り向いても
可愛い、素敵、欲しい！！と思う器ばかりで
お店にいる間中トキメキっぱなしでした。
こんなにグサグサと好みのツボにハマるお店はなかなかありません。感動。
外から見て手前の棚だけでなく、
店内全体的に2、3千円台の器が多くて、
(それでもわたし程度の料理を盛るには勿体ないのですが)
手が届く、のに素敵な器ばかり。
悩みに悩んでこの日購入したのがこちらの器です。
お会計の時に店員さんが、
「この器とっても素敵ですよね。美濃焼で、中垣連次さんという方の作品です。」
と教えてくださいました。
帰ってから調べてみたところ、
「雪十草たわみ皿」というお皿のようです。
2,400円(税別)でした。
なんとも言えないサイズ感、深さ、たわみ、色、模様、
とってもとっても素敵です。
わたしは大した料理は作れませんし、
一人暮らしで完全な自己満足なのですが
好きな食器を使うととにかく気分が良くて
大切だから使ったらすぐ洗う、
洗ったらすぐに拭きあげる、
乾いたらすぐに棚にしまう、と
ガサツなわたしでも丁寧に扱うことができ
生活の質から向上させてくれる気がします。
あーー、良い一日だった！
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