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【ブックレビュー】朝井リョウ:「世界地図の下書き」

朝井リョウさんの「風と共にゆとりぬ」というエッセイを読んでみようと図書館に行ったのですが、本が見つからず代わりにこちらを読んでみました。

 

「世界地図の下書き」という小説です。

 

 

 

なんかタイトルをどこかで聞いたことがあるような、ないような。

 

というレベルで、朝井リョウさんの本はこれが初めてです。

 

全然知らない作家さんだと思っていたのですが桐島、部活やめるってよの作者さんなんですね。

 

桐島、部活やめるってよ」は映画化されたのでタイトルだけは知っています。

 

 

今回はタイトルだけで弾かれてこの本を選んだので、どんなストーリーか予備知識ゼロだったのですが、表紙からして子供たちが主人公なんだろうな、とは見て取れました。

 

読み終わって後から確認したあらすじがこちら。

 

両親を事故で亡くした小学生の太輔は「青葉おひさまの家」で暮らしはじめる。心を閉ざしていた太輔だが、仲間たちとの日々で、次第に心を開いてゆく。中でも高校生の佐緒里は、みんなのお姉さんのような存在。卒業とともに施設を出る彼女のため、子どもたちはある計画を立てる……。子どもたちが立ち向かうそれぞれの現実と、その先にある一握りの希望を新たな形で描き出した渾身の長編小説。

 

 

 

みんな子供ながらに様々な思いを抱えて日々を過ごしていて、「今」を心地よく温かくしてくれる家族のような仲間たちの傍にいれば辛い現実に向き合わずにいられるけれど、でも逃げていても辛い現実は変わらない。

 

 

辛い現実を変えるため、家族のような仲間たちと離れる決断、離れても、きっとまた同じ確率で家族のような仲間たちに出会えるし、もし出会えなくても、その先にはまた同じ幅の道が続いている。

 

そうしてその先の未来を信じて、一歩を踏み出す子供たちの姿に胸打たれました。

 

 

どの瞬間にも、選んだ先には今いる道と同じ幅の道が続いていて、出会いや運命はどちらへ進んでも等しく広がっている。

 

どちらかを選んだからって「もう二度とない」なんてことはないんだと、自分の人生に置き換えてもなんだか先が明るく見えるような一冊でした。

 

 

他の作品も読んでみたいと思う作家さんに出会えました。

 

 

 

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