大手町 のオフィス街の中に位置する高級ホテル、星のや東京 の1階に、何やらいつも 行列 ができていて、いったい何の列なのか前から気になっていました。
看板は出ていないし、ただ人が並んでいるのが見えるだけで、そこがお店、飲食店 だと知ったのは行列に気づいてからしばらく経った後でした。
さらに時間が経って周りの人から”蕎麦屋さん だよ”と教えてもらいましたが、行列の先がどうなってるのか、なんでそんなに並んでるのか、どういう蕎麦なのか、何もわからないままでした。
このビルの1階の角がその場所。
この度その 謎のお店 にようやく行ってきました。
とりあえず行列に並んでみたら、平日のお昼で 25分 ほど待って店内に入ることができました。
お店の入り口の少し手前に、また目立たない真っ黒の食券 券売機 が2台。
小さい黒いポストのようで、驚いたことにボタンが1つだけ。
この蕎麦屋さんは メニューが1つだけ のようです。
金額は 1,000円、1つだけのメニューは「冷たい肉そば」と書かれていました。
その食券を見て初めて知った店名は”Minatoya2"。
お店の入り口は1人しか通れないような幅の狭い自動扉で、常に人が並んでいるので閉じかけては開くのを繰り返しています。
入り口から見える店内には真ん中に黒くて重厚なカウンターテーブルがデーンと鎮座していて、そのテーブルをぐるっと囲んで皆さん 立ち食い されています。
空席・・というか空スペースができると、店員さんが中から「中どうぞー」と声をかけてくれ、買っておいた食券を渡し、横にずれて蕎麦を受け取って、セルフサービスで蕎麦湯を注いで空スペースで食事、という流れ。
カウンターテーブルは デーン と書きましたが16人くらいでいっぱいかな?それほど大きくなく、狭い 店内でした。
が、外観も内観も黒で統一されていて シンプル でそこはかとなく 高級感 があります。
テーブルに置いてある布巾で各自テーブルを拭くスタイルなので、店員さんは調理場から出てくることはありませんでした。
メニューも、スタイルも、無駄がゼロ なお店。
さてさて、こちらが「冷たい肉そば」です。
蕎麦はどんぶりにたっぷりと盛られていて、豚肉とねぎ、刻みのり、胡麻がたっぷり。
そばつゆは油が浮いていて、食べてみると ラー油 のようでした。
それに生卵がついてきます。
蕎麦は 太め で、かなり コシ があります。
そばつゆはラー油の辛みが効いて、甘味もあり、かなり 濃い め。
和のような中のような、お酒が飲みたくなるような インパクトのあるお味 でした。
すごく美味しかったです。
行列するのも納得 でした。
食いしん坊なので、いつもは蕎麦だけだとなんか物足りない感じがしてしまうのですが、このお蕎麦はボリュームがあって お腹いっぱい になりました。
25分並んでも、すぐ提供されるし食べるのも時間がかからないので、また行きたいと思います。
美味しかった~!