ろくログ

平和に、ちょっと楽しく、元気に、暮らしていきたい40代一人暮らし会社員のブログ

推し、いますか。

私には10年以上の”推し”がいます。

 

第164回芥川龍之介賞を受賞した宇佐美りんさんの『推し、燃ゆ』を読んで

主人公は私の年齢の半分もいかない若い子ですが

「わかる。わかる。」と何度も思ったのです。

 

 

”推し活”最盛期は地方でも海外でも高額チケットでも見境なく

推しに会えるのであれば有給をもぎ取り大枚叩いて駆けつけ

推しの顔やサイン、名前が入っている物ならば何でも欲しくなりました。

 

長い時間が経って一人暮らしを始めローンを抱えることになったこと、

さらにこのコロナ禍で、ここ2年近くは大した”推し活”はしていませんが

それでも”推しのいる生活”は良いものです。

 

私は推しと出会うまで、ジャニーズみたいなアイドルや歌手、

その時テレビなどでよく見る、有名で売れていて若くて

かっこいい or 可愛い・綺麗な芸能人にだけ

たくさんのファンや追っかけがいると思っていました。

 

でも推しの情報を追ってTwitterなどを始めてみたら

アニメのキャラクター、あまり有名でなさそうな海外のおじさん俳優、

若くもかっこよくもなくテレビでも見かけない歌手、

ありとあらゆる”推し”がいることを知りました。

 

”推しのいる人”は老若男女問わず幅広く、

60代なのにフットワーク軽くしょっちゅうTwitterに現れる人、

プロではないのにやたらと絵が上手い人、

推しがインスタにアップした写真1枚でお店を突き止める人、

天才かと思うほど一言一言が面白い人、

なぜか推し並みに踊れる人、

信じられないくらい美人、

いろんな人がいました。

 

残念ながら私は絵もダンスもうまくないし

面白くも美人でもないただのおばさんですが

でも推しに出会っていなかったら

多分TwitterInstagramもブログも始めていないか、

始めていたとしてもたまに見るだけだっただろうと思います。

 

スマホもPCも最低限の機能だけを使い、

アプリもガジェット類もそんなに興味を持たなかったかもしれません。

 

一人で海外に行くなんて無理だったし

飛行機のチケットや宿泊代の最安値を探し求めることもなかったでしょう。

 

推しがいるだけで、

少しずつできることが増えて

楽しみができて

その楽しみのために仕事を頑張ることができています。

 

いい歳して独身で芸能人(私の推しは芸能人)にハマっているのは

自分としては少し恥ずかしく同僚や友達には話していないのですが、
(知り合いに見られるかもと思うと好きにツィート等できないタイプ)

SNSなどで見る”推しのいる人”たちをすごく素敵だと思うし

自分もコロナが落ち着いて出歩けるようになったら

また思い切り”推し活”したいなと思っています。

 

推しは推せる時に推さないと。