ろくログ

平和に、ちょっと楽しく、元気に、暮らしていきたい40代一人暮らし会社員のブログ

椹野 道流:「祖母姫、ロンドンへ行く!」を読みました。

X(旧Twitter)でたまたまタイムラインに流れてきた、「面白かった~!」という投稿で知ったこの エッセイ

 

普段エッセイは全然読まないのですが、去年辺りから ロンドン に行ってみたくて仕方がなく、表紙のスコーンのイラストにも祖母”姫”というタイトルにもそそられて借りてみました。

 

 

椹野道流(ふしのみちる)さんの「祖母姫、ロンドンへ行く!」です。

 

f:id:rokusan-log:20231008145303j:image

 

 

椹野さんはお名前も存じ上げず今回が初めてです。

 

小説家であり、医師 でもあるそうで、どんだけ賢い方なのかと驚きますが、さすが賢い方が書かれるエッセイは文章のリズムが良くて とっても面白かった です。

 

 

椹野さんがお若い頃に、おばあさまとロンドン旅行をした時のお話。

 

親族が集まるお正月(だったか)のお席で、「ロンドンに行ってみたい」というおばあさまの呟きを、親戚の叔父様方が費用を出し合って、イギリス留学経験のある椹野さんをお供にして実現させたもの。

 

せっかくだからと飛行機はファーストクラス、泊まるホテルは超一流というような 贅を尽くした旅

 

おばあさまは年齢こそ召しておられるものの、そうした一流のものが似合うだけの風格や知見のある素敵な女性だったようです。

 

 

次々飛び出すおばあさまのわがままに応え、お身体にも配慮すべく、ファーストクラスの客室乗務員さんやホテル、デパートの一流のスタッフさんたちが椹野さんに心づくしの助言や提案をしてくれ、そうしたスタッフの方々を師、仲間として尊敬しながらひとつひとつクリアしていく様子がとても素敵で楽しくてわくわくしました。

 

 

いいなぁ・・・

 

わたしもいつかロンドンに行きたいと、航空券やホテルをチェックしていたのですが、もちろんエコノミークラスで、ホテルはちゃんとお湯が出て寝られればなんでも・・と最低限のクラス、日程で検討していました。

 

でもこのエッセイを読んで、ファーストクラスや一流ホテルは無理でも、いつでも行ける場所ではないのだからせっかく行くならお財布を気にし過ぎずに、したいこと見たいもの食べたいものをできるだけ体験してこよう、と思い直しました。

 

いつ行けるかわからないロンドンですが、いつかのために準備しよう。

 

 

椹野さんのおばあさまのような素敵なレデイには到底なれませんが、自分なりに自分を磨いて年を重ねたいな、とも思えた一冊でした。