「52ヘルツのクジラたち」、「宙ごはん」がとてもとても好きで、他にも 町田そのこ さんの本を読んでみたくて図書館で予約していた本がようやく順番が回ってきました。
「ぎょらん」です。
- 価格: 1815 円
- 楽天で詳細を見る
ぎょらん て、 魚卵 ???
と思いながら本の表紙を見てみればイクラのような赤いボール状のものが。
やはり 魚卵 のことのようですが、本のタイトルに 魚卵 とは…
読み始めてみると、人の ”死” に多く触れる物語でした。
町田そのこさんの物語は、「52ヘルツのクジラたち」も「宙ごはん」も本作も、映画かドラマのような展開でありつつも、人間の生き死に、行動、思いなどの描き方がとてもリアルで、度々心の琴線に触れる感じがします。
今回、自分自身が祖父の死のすぐ後だったせいもあってか、より一層リアルで、心揺さぶられ、考えてしまう一冊でした。
章ごとに違う主人公が登場するので最初短編集かと思ったのですが、その人物たちが絶妙にどこかで関係しているのがわかってくるとますます面白く、切なく、愛おしくなります。
町田そのこさんの本がやっぱり好きです。
他の作品も読んでみたいとまた思いました。