~今回の【韓国ひとり旅】過去の記事~
①ホテルのはなしはこちら
②望遠市場のはなし前編はこちら
③望遠市場のはなし後編はこちら
④ロッテマートのはなしはこちら
⑤THE MASK SHOPのはなしはこちら
あっという間に3日目、帰国日の朝です。
この日は広蔵市場に行って朝ご飯を食べて帰ろうかなと思っていたのですが、1日目の夜も2日目も野菜を全然食べていなくて、なんとなく野菜を欲していたので予定変更して南大門市場に行きました。
ちなみに広蔵市場には何年も前ですが一度行ったことがあり、その時食べた麻薬キンパがとっても美味しくて、今回もそれと、あとはまだ食べたことがなかった緑豆チヂミを食べてみようと思っていました。
行き先変更した南大門市場も、もしお腹に余裕があれば2日目の昼間にでも行ってみようと思っていながら結局行けなかったので、希望通りと言えば希望通りです。
目的のお店、巨済食堂はIKKOさんが紹介されているようで有名店なようです。
地下鉄4号線の会賢駅5番出口を出てすぐの場所にある”カルグクス横丁”にあります。
このカルグクス横丁、下の写真の通り入って良いのかちょっとためらう小さな入り口を入ったところにあるのですが(下の写真の中央のドアです)、
入り口を入るとまさに”横丁”、両側にカウンター席だけのお店がずらっと並んでいます。
どのお店もメニューはだいたい同じようなのですが、IKKOさんの影響か、巨済食堂が人気なようです。わたしが行った時も、巨済食堂には先客がいましたし、私の後にも2組(どちらも日本人でした)立て続けに来店されました。
単品のメニューもありますが、座るとお店のおばちゃんに「セット?」と聞かれます。わたしは元々セット目当てでしたので、「ネー!セットジュセヨ!」とお願いしました。
セットの内容はカルグクス、ボリパブ(麦ごはん)、ミニサイズのビビン冷麺。
うどんにご飯に冷麺という炭水化物オンパレードの組み合わせなので、小食な方にはキツイかもしれません。
わたしは(右側に先客がいたので)左端の方に座ったのですが、左側ではおばちゃんが粉からカルグクスかスジェビかわかりませんが仕込んでいました。
このおばちゃんが麺の仕込み&ご飯、キムチ等の盛り付け・配膳ご担当の様子。
向かって右端の方にもう一人おばちゃんがいて、そちらは麺料理の仕上げご担当のようです。
ご飯から順に提供されて、こちらがすべて揃ったセットです。
カルグクス(写真左上)とボリパブ(写真左下)は軽めの一人前くらいの量があり、ビビン冷麺(写真右下)は小皿に盛られていますがゆで卵まで乗っていてしっかり存在感があります。
カルグクスはいかにも手打ちという感じの、不均一な麺があっさりとしたスープや具の油揚げ、ニラとよく合って、もちもちとしてとっても美味しい。
ボリパブは麦ごはんにナムルやレタスが乗っていて野菜たーっぷりでめちゃくちゃ美味しいです。これを求めてた。
ビビン冷麺は甘辛いタレがよーく絡んでいて、こちらもニンジンやキュウリ、胡麻がたっぷり入っていて個人的にかなりお気に入りです。
お味噌汁とキムチもついてくるので、一人分とは思えない皿数・量になりますが、これで8,000ウォンという物価高な昨今に嬉し過ぎる値段設定。
前日にあまりちゃんとしたご飯を食べていなかったので、この量ですがキムチまで残さず完食しました。ほんとに美味しかった!
お店は3、4組座ったらもういっぱいなので、すぐ出ようと目の前の手打ち担当おばちゃんにごちそうさまでした、と告げ、8,000ウォンを渡そうとすると、おばちゃんが「しー!」と口元に指をあてながら黒いビニール袋を渡してくれました。
何ごとかわからずえ?え?と言いながら、おばちゃんがずいずいっと袋を差し出してくれるのでよくわからないまま受け取り、お礼を言ってお金を渡してお店を出ました。
受け取った袋はずっしりと重くてあたたかい。
中を見てみたら、ビニール袋にお赤飯と刻み海苔が別々に入っていました。
えーーー。涙
食べろって?涙
おばちゃーん・・・涙
座ってからお会計まで、注文以外には会話もしていないし、特に目配せとかでコミュニケーションがあったわけでもないのに、わたしの食べっぷりが良過ぎたのでしょうか。
日本に帰ったら夕飯何もないことを見抜かれたか・・・
(いや、みんなに渡してるのかもしれないけど。)
この日が帰る日で良かった。
有難く日本に持ち帰っていただこうとスーツケースにしまいました。
日本に帰ってその日の夕飯にいただいてみたら、ご飯はものすごくもっちもちで海苔の香りも良くて、美味しさとおばちゃんの優しさでとってもあったまりました。
しかもどちらも一度に食べきれないほどの量・・・ご飯の残りは冷凍して後日改めていただきました。
おばちゃん、美味しいご飯ごちそうさまでした。