今回もtaknalで出会った本を読んでみました。
彩瀬まる さんの「まだ温かい鍋を抱いておやすみ」です。
- 価格: 1540 円
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紹介されていた方のコメントはこんな感じでした。
人間関係の煩わしさ、人生のままならなさ、全てをひっくるめて、それでも生きていかなくちゃならない。食べることは生きることなんだなあと改めて思った。
あらすじはこんな感じ。
今がどれだけキツくてもーー”おいしい”が、きっとあなたの力になる。ほろ苦く、心に染みる極上の食べものがたり
自覚してなかったんですけど、わたしは食べることも大好きですが食べ物や食べることについて書かれている本を読むのも好きみたいで、タイトルなどでそれに触れられていそうだと見て取れると興味をそそられるようです。
今回の本も、まずタイトルの「まだ温かい鍋」に惹かれたと思います。
彩瀬さんは存じ上げず、今回初めて手に取ったのですが、読み始めてから本作が 短編集 だと知りました。
わたしは短編集があまり好きではない(好きではないというか、いつも物足りなく感じてしまう)のですが、短編集だからこそか、あっという間に読み終わりました。
それぞれのストーリーに 印象深い料理 が登場して、その料理が食べられるシーンが目に浮かび、少しのファンタジー感も相まって、なんとなく温かな湯気の中で場面を直接見ているような感覚になりました。
「まだ温かい鍋を抱いておやすみ」というタイトルがぴったり。
しかしわたし程度の読書量ならば当然と言えば当然ですが、作家さんも本当にまだまだ知らない、読んだことがない人ばかりで、いつまでも ”次” の選択肢があって楽しいです。
今読んでいる本もお初の作家さん。
読み終わったらまたここにメモしようと思います。